【初心者でも作れる】Kindle絵本の作り方まとめ

はじめに

娘の誕生・姪っ子の誕生をきっかけに子ども向けのKindle絵本の企画・制作・販売をはじめました。現在「絵本100冊出版計画」という、主に土日だけでKindle絵本を100冊作って出版しようチャレンジを行っています。そんな活動の中から得られたKindle絵本作りのコツや方法をこちらのページで紹介していきたいと思います。

随時更新したり、詳細ページを作っていくようにしますので、ぜひこのページをブックマークしていただければ幸いです。

また、LINEにて「Kindle絵本を作ろう」というオープンチャットでKindleで絵本を作ってみたい人に向けたコミュニティ運営をしています。質問などへの回答も行っていますので、ぜひお気軽にご参加ください。

Kindle絵本の作成の手順

①Kindle direct publishingアカウントを取得しよう

kindleで絵本、書籍を問わず、出版するためにはkindle direct publishing(キンドルダイレクトパブリッシングと読み、「kdp」と略されることが多いです)アカウントを取得する必要があります。kdpアカウントを取得するためにはAmazonのアカウントも必要になります。

Amazonのアカウントを持っていない方はAmazonのアカウントを作るところからはじめましょう。

Amazonのアカウントを持っている人は、Kindle ダイレクト・パブリッシングのページからKDPアカウントを作成していきましょう。

③タイトル・あらすじをつくろう

どんな絵本にしたいかを考えるにあたり、絵本のタイトル(この段階では仮のものでも可)、絵本の内容のあらすじを考えていきましょう。

「タイトル」 → 「あらすじ」の順に考えるのでも、「あらすじ」 → 「タイトル」の順に考えるのでも、やりやすい順番のどちらでもかまいません。

私たちが「絵本100冊出版計画」で絵本をつくるときは、

  1. 仮タイトルと概要をたくさん考えてリスト化する
  2. あらすじをつくる
  3. あらすじをもとにタイトルを決める。

とすることが多いように思います。

1でリスト化した中から、あらすじが作れそうだなと思ったものから、あらすじに着手しています。

【リストの例】

No仮タイトル概要
1うさぎさんのおともだちうさぎさんの友達を紹介していく話
2うさぎさんのおかいものうさぎさんがはじめて1人でおつかいに出かける話
3うさぎさんのかくれんぼうさぎさんが友達とかくれんぼをする話。少し遊べる絵本にしたい。
4うさぎさんつきへいくうさぎさんが月へ行く話。ちょっとファンタジー風にしたい
5うさぎさんとべたうさぎさんがジャンプをして川を渡る話。

こういったリストにしておき、作れそうだなと思うタイミングで少しずつでもあらすじを進めていくという方式で書きあげています。

あらすじは、このリストの概要をもとに物語の基本と言われる「起承転結」をつけるということをやっていって完成させていきます。

④シナリオを作ろう

作成したあらすじを元にシナリオを作成します。

シナリオは最終的に読者のかたが読んでくれるものとなるので、誰が読むのか(読み聞かせるのか?)などを想像しながら、最もよんでもらいたい人が一番理解しやすい文体や文章にしていきましょう。

なお、このシナリオを作成する際には

  • 絵本のシナリオを「ページ」ごとに区切る
  • ページごとに区切ったシナリオに、どんな挿絵をいれるのか記載をしておく。

と完成がよりイメージしやすくなり便利です。

特にシナリオは書くことができても、挿絵やイラストを描くことができない人が多いと思いますので、シナリオをページごとに区切り、どんな挿絵にするのかを記載するこで、それがそのままイラストレーターさんへの指示書になりますので、挿絵をイラストレーターさんに委託するときもとても便利です。

⑤挿絵を作ろう

④シナリオができたら挿絵を作成していきましょう。

絵本100冊出版計画」の場合、シナリオライターとイラストレーターが別々に存在するので、④で記載をしたとおりにシナリオをページごとに区切って、挿絵の指示をつけておくことで、イラストレーターさんがスムーズに絵を描いてくれます。

イラストレーターさんにイラストをお願いしたい場合は、TV CM等でも有名なココナラを活用するとスムーズにイラストレーターさんが見つかります。

④でつくったシナリオと挿絵の指示書を活用して見積もりをとってお願いをすることができます。

また、絵本向けの挿絵をお願いする、挿絵を作成するときのポイントは2つあります。

  1. Kindleで絵本を作るときのサイズは「横800px x 縦1280px」になります。
  2. 挿絵をつくるときに、シナリオの文字が入る場所を考えて挿絵をつくりましょう。
    • つまり挿絵をイラストレーターさんにお願いをする場合は、挿絵の納品をしてもらうとともに、シナリオはこのあたりにいれてくださいの指示をもらっておくととてもスムーズに⑥の制作が行えます。(もしくは⑥のシナリオを入れること自体も依頼をするのでもよいと思います)

⑥挿絵にシナリオを入れた絵本データを作ろう

自身で作った挿絵もしくは別のイラストレーターさんが作られた挿絵にシナリオを入れていきましょう。

挿絵と合わさってこそ絵本になるので、読みやすい配置にすることがポイントです。

自身で行うのでもいいのですが、Adobe Photoshopなどのペイントのソフトをもっていない、使い方がわからないなどの場合は、⑤で記載したようにイラストレーターさんに依頼するときにシナリオを置いてもらうことも合わせて依頼することをおすすめします。

⑦表紙を作ろう

表紙はKindle絵本を出版するうえで、とても重要な要素となっています。

理由は、表紙次第でKindle絵本の読者数が大きく変動するためとなります。

Kindle絵本の表紙は以下のような場所で表示されます。

  1. Amazonの検索結果やKindle本のページ
  2. SNS(Twitter、Facebook、Line等)にKindle絵本のURLを投稿したときにプレビューで表示される画像。
  3. Kindle本が購入されたときの本棚

購入する前の方々が目にすることができるものが「表紙」になるので、表紙からおもしろさを感じさせないと手にとってもらえないという結果になります。

いろんな人の手にとってもらうようにするためにも、売れている絵本の表紙がどうなっているか研究する、自分自身が購入した絵本の表紙を見て「どこが気になったから買ったのだろう?」を言語化してみると学びになると思います。

また、自分自身で作ることが難しい場合には、ココナラで依頼をしてみる、⑤の手順でイラストレーターさんに挿絵を依頼するときに絵本の表紙を依頼するという方法でもかまいません。

⑧絵本をKindleデータ化しよう

表紙も完成し、挿絵にシナリオも入れた画像が完成したら、Kindle Comic Creator(キンドルコミッククリエーター)を使って、表紙や挿絵の画像データをKindle出版用のデータ、.mobi形式のファイル変換します。

出版前に変換したKindleデータが、出版後にどのように表示されるのかをKindle Previewer(キンドルプレビューワー)を使うことで確認できますので、Kindle Comic Creatorのダウンロード時に合わせてダウンロードしておきましょう。

※ Kindle Comic Creator、Kindle PreviewerともにWindowsとMacに対応しています。

⑨Kindle direct publishingにKindleデータを作って登録しよう

Kindle Comic Creatorで作ったKindle絵本のデータを①で説明したKindleダイレクト・パブリッシングのサイトから登録しましょう。

登録が完了するとAmazonの審査が完了し、審査通過をするとKindleの絵本が出版されます。

おわりに

このまとめを書いてみて、初心者の方に向けての流れはまとめることはできましたが、出版するためにはまだまだ説明をしきれていないなと思うところもありましたので、今後もこちらのKindle絵本の作り方のページはアップデートを続けていこうと思いました。

また、溜まってきたノウハウやポイントは別途の記事にまとめて公開しようと思っていますので、ぜひご期待くださいませ。

このまとめを読んでいただいて不明な点がありましたら、ぜひLINEのオープンチャット「Kindle絵本を作ろう」で管理人宛に質問をしてみてください。可能な限りご質問には回答をさせていただいたうえで、ご質問をいただいた内容はこちらのページに反映をしていこうと思います。

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